19才の夏。
後継者がおらず、途絶えてしまう伝統工芸のドキュメンタリーをテレビで偶然みました。
浪人して進路を迷っていた時期。
「私にもできるなら弟子入りしたい。」
「終わってしまうなんてもったいない。」
「なんだか悔しい。」
と伝統工芸やものづくりに興味を持った瞬間でした。
大学落ちたら修行にでる!と両親を説得したものの…大学へ進学。
その後、木と漆に出会い、
自分で作ったものに囲まれて生活したい。
と、家具やうつわなど生活用品の制作を始めました。
作り方も分からないまま、彫刻のようひたすら木を彫って作った、初めてのスプーン。
このとき全部で4本作りました。
最後の1本は力尽きて彫りかけのまま…
大事にしたい軌跡です。
今では絶対こんな作り方はしません。
でも一生懸命だったことを鮮明に思い出させてくれます。
企業に就職し、退職後はアルバイトのかけもち…
木工から離れた時期もありましたが、
2011年、miyazono spoonを立ち上げ、木工を再開いたしました。